”楽♪RUN”術ランニング術その3 コンディション コンディション調整がランニングを持続させるカギ
「せっかく正しいフォームやペースを身につけて走る力がアップしても、ケガをしたり、力が発揮できない状態では意味がありません。前述の調査結果では、約80%の人が習慣化していたランニングの中断経験があり、『痛みやケガ』『疲れが抜けなくなった』という体調面を理由に挙げている人も多くいました。身体のケアをきちんと行うことで、ケガや痛みを防ぎ、ランニングも続けることができます。身に付けたフォーム、ペースを活かすのもコンディショニング(体調維持)が決め手です」(安喰さん)






「タイムが遅い人のほうがケガなどのトラブルが少ないイメージもありますが、全体と比較すると、タイムが遅い人ほど『ケガや痛みなどの不調』を中断理由として多く挙げていました(40.5%/対象サンプル数79名)。
タイムが遅い群にはランニング初心者の人も含まれ、フォーム、ペース、コンディションの3つのポイントをおさえたランニングが実践できていない人が多いためと考えられます」(安喰さん)


「会員のランナーでも『ひざ』に痛みが出るという方は非常に多いです。ランナーにとって『ひざ』の痛みは常にケアしておく必要があります。痛みや不調は、今現在、自覚がない方でも適切なケアをすることで、防ぐこともできるはずです」
(安喰さん)

走る前のコンディションアップ
ウォームアップ
筋肉や身体全体の動きがスムーズになることで、ケガの予防、パフォーマンスの向上にもつながります。走り出す前に、じわっと汗をかく程度を目安に必ず行いましょう。ウォーキングとストレッチングで下半身の筋肉を中心に、全身の筋肉をほぐしましょう。

1.太もも裏~アキレス腱 脚を交差させて上体を倒す。アキレス腱を意識しながら、後ろの脚を伸ばす。足を替えて10秒ずつ
2.前もも ゆっくり腰を入れて姿勢よく太もも全面を伸ばす。左右10秒ずつ
走った後のコンディション維持
「長時間走るレース時は特に予想外の痛みや疲れに襲われがちです。私もレースに出る時には痛みが出やすい部位を、筋肉をサポートする『肌色伸縮テープ』を使用したテーピングをしています」(安喰さん)
膝、足裏、下肢全般のケア。足裏テーピング
足裏をサポートするテーピングをすることで、足裏の重心バランスが整います。
足の外側や内側への過度にかかる重心が少なくなるため、脚や筋肉に余計な負担がかからず、疲れにくくなると考えられます。スムーズな重心移動をサポートするため、正しいフォームの維持につながるとともに、疲労の軽減、ケガの予防にもつながるでしょう。

痛みが出やすい腰、太もも、ふくらはぎのテーピング
筋力不足やNGフォームなどが原因のひとつと考えられます。
レースやいつもより長く走る場合には、筋肉をサポートするテーピングをするとよいでしょう。

走った後のコンディション調整
クールダウン + ケア
ウォームアップに比べるとおざなりになりがちなクールダウンをきちんと行うことが、疲労の蓄積を防ぎます。
筋肉の緊張を解き、リラックスさせることで、疲れをためず、ランニングを長く続けられる身体に。
筋肉と血行のクールダウンのためのウォーク
走るペースを徐々に落とし、早歩きぐらいのスピードにしながらラン。ゆっくりと呼吸を整えながら、最終的には普通に歩くスピードでウォーキング
全身の筋肉をほぐす“ゆるめる体操”で全身をリラックス
呼吸を止めずにゆっくりとしたストレッチング
腰ひねり 片脚を伸ばし、反対の足を伸ばした脚のひざ外側に。顔をしっかりと後ろに向けながら腰をひねる。左右各30秒くらいを目安に。
ゆるめる体操 仰向けになって、両手・両脚を上げて揺らす。
腫れや痛み、炎症などを最小限に抑えるアイシング
ランニング終了後すぐに、疲労や痛みを感じるところを冷やす
氷と水を入れたアイスバッグ(氷のう)などを使って15分を目安に冷やす
凍傷にならないよう30分以上は冷やさない
疲れ切った脚をいたわるセルフマッサージ
下から上に向かってマッサージ。滑りをよくするためにオイルを使ってもOK
足の裏を全体的にまんべんなく親指でもむ。握ったこぶしの関節で行うのも良い。
足の甲の指の間を親指でもむ。つま先から足首に向かってもみあげていく。
すねの筋肉を両手の親指で適度に押しながら下から上へすり上げていく。
手のひら全体でふくらはぎをつかみ、下から上へすり上げる。親指で押しても良い。
手のひら全体でひざから上にすり上げていく。


痛みがある時は?走り出しても痛みがある時はSTOP!
「疲労が蓄積してくると、疲労が痛みとなってあらわれてくる場合もあります。その場合、目安としてほしいのは、走り出して痛みが消えるのか消えないのかということです。走り出して10~20分(夏は10分、冬は20分)程度して体が温まった頃に痛みが消える場合は、ウォームアップやクールダウンなどのケアをしっかりしながら、ランニングを続けてもよいでしょう。
ただし、体が温まっても、痛みが続いたり強くなる場合は、すぐにランニングをストップして専門医に診てもらうようにしてください」(安喰さん)







